高松市の画家・松山真理さんの個展が香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。深い海を思わせる青と柔らかな色彩の白で「記憶の中の光」を表現した作品などが来場者を魅了している。27日まで。


「記憶の中の光」をテーマにした作品を紹介する松山さん=香川県坂出市駒止町、かまどホール

「記憶の中の光」をテーマにした作品を紹介する松山さん=香川県坂出市駒止町、かまどホール


 松山さんは東京学芸大学大学院を修了後、県内外の個展やグループ展に出品。自然界が見せる美しい光を表現した作品を中心に手がけ、今回は約40点を展示販売している。
 記憶の中の光をたどった「追憶」シリーズは従来メインとしていたアクリル画でなく、油絵の具で繊細なグラデーションを表現。同シリーズの作品「瞬き」はインディゴブルーの海と光の粒の対比が美しく、どこか懐かしさも感じさせる。
 5日の開幕日は、ピアノの生演奏に合わせて即興で絵を描くライブペインティングを披露し、来場者から大きな拍手が起こった。
 松山さんは「自分の中の光を見つけたり、大切な記憶を思い起こしたり。絵を見ることが、そのきっかけになれば」としている。
 開館は午前10時~午後5時、27日は午後4時まで。14、22日は休館。入場料300円(70歳以上、高校生以下無料)。19日午後2時からは松山さんのギャラリートークが行われる。

(四国新聞・2025/07/08掲載)



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