バターしょうゆの濃厚さとスパイスの刺激が病みつきになる。「並」でも食べ応え十分のボリュームも魅力


 高松市錦町の武内食堂。作業服の男性、サラリーマン、男子学生らが次々と入店している。かくいう自分も20年以上の常連。店の外観を見るだけで胃袋が「早く食べさせろ」と暴れ出す。
 注文するのは、看板メニューの「かしわバター丼」(900円)。かしわとは鶏肉のこと。しょうゆ、バター、こしょう、一味唐辛子、ニンニクなどで味付けした若鶏のモモ肉をフライパンで炒めて、大きな丼によそったご飯に乗せたら完成。濃厚でスパイシーな鶏肉は一口食べればご飯が進む、進む。ご飯とかしわの間に散らしたもみのりもいい仕事をしている。セットのみそ汁もうれしい。
 半分ほど食べ進んだら「赤こしょう」を投入。一味唐辛子とニンニク、ごま油で作ったペーストで、加えればピリ辛具合が増して食がさらに進む。



 周囲はあっという間に平らげている。自分もラストスパート。食べ終えたら夏でなくても一汗かく。テーブルに置かれたうちわをあおぎながら、水を飲み干したら充てん完了。ごちそうさま。よし、午後からも頑張ろう。

(四国新聞・2025/07/25掲載)

武内食堂


所在地 香川県高松市錦町1-11-13
営業時間 11:00~15:00、17:00~21:00
定休日 日曜
TEL 090-7627-6863


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