テキスタイル(生地、織物)デザイナーの観音寺市の女性が、香川の特産物や風景を取り入れたオリジナルデザインの布のシリーズを展開している。「SANUKI Textile(讃岐テキスタイル)」のブランド名で現在、いりこ、しょうゆ豆などをモチーフにした4パターンをラインアップ。トートバッグやハンカチなどの素材として注目されている。


(左上から)しょうゆ豆、いりこ、松の盆栽をそれぞれモチーフにした「讃岐テキスタイル」の布。小西さんが持つバッグのデザインは観音寺の風景=香川県観音寺市観音寺町、Pod.


 手がけているデザイナーは小西弘恵さん(39)=同市吉岡町=。昨年8月にデザインや縫製の工房と生地や布製品のショップを兼ねた「Pod.」を香川県観音寺市観音寺町の観音寺商店街にオープンした。讃岐テキスタイルは香川でのライフスタイルに寄り添うデザインを目指して2023年から展開を始めた。
 「IRIKO(いりこ)」はカタクチイワシで作る観音寺特産のいりこがモチーフ。さまざまな形のいりこや、産地の伊吹島をイメージした島のシルエットをちりばめている。
 「SHO―YU mame(しょうゆ豆)」は、ころころとしたしょうゆ豆のシルエットのほか、豆皿、かいしきの葉などを取り合わせたポップなデザインが特色だ。
 観音寺の風景をモチーフにした「Kanonji」は琴弾公園の銭形砂絵「寛永通宝」や松の木、有明浜、三架橋(さんかばし)などとともに羽ばたく水鳥をあしらった。
 「Matsu(松)」は高松市が産地の松の盆栽を題材に、みずみずしい松の葉と、躍動的に曲がりながら上を向く松の幹をイメージしている。
 素材はいずれも綿60%、麻40%で生地幅110センチ。価格は50センチ2200円。県外で暮らす香川出身の人への贈り物などに選ばれている。
 小西さんは「香川のコアで魅力的なモチーフを取り入れたデザインのテキスタイルパターンを定期的にリリースし、さまざまな商品に展開していきたい」と意欲的。「今年は瀬戸内国際芸術祭も開かれており、香川をアピールできるきっかけになればうれしい」と話している。

(四国新聞・2025/07/25掲載)

Pod.


所在地 香川県観音寺市観音寺甲1160-8
営業時間 11:00~18:00
定休日 火曜・不定休
TEL 090-4785-5019


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