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四国水族館、アートの彩り 瀬戸芸に合わせ「ギャラリー」開始 初回は海中写真展
瀬戸内国際芸術祭の夏・秋会期に合わせ、四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁)で海の生き物や自然をテーマとした作品を展示する「アートギャラリー」が始まった。来年1月末までのロングラン開催で、展示内容を変えながら香川ゆかりのアーティストらの作品を紹介。初回は「瀬戸内の宝石~香川の海に潜む美魚たち~」と題し、高松沖の海中でダイバーが撮影した美しい写真が並んでいる。
同ギャラリーは、瀬戸芸の連携事業「くるりアートかがわ」の関連イベントとして初めて開催した。
写真はマレーシア出身で香川大学の教授を務めていたロン・リムさん(67)が撮影。長いダイビング経験を持ち、現在暮らしている高松市庵治町の沖で5年間撮りためた海中写真の中から、愛らしいタツノオトシゴやイイダコ、色鮮やかなミヤコウミウシなどを写した10点をB1変形サイズで展示している。
被写体の10匹はいずれも色彩が豊かで、ロンさんが最も見てほしい部分をスポットライトで照射。生き物の大きさやどんな場面を切り取ったかの説明も付け、身近な海にすむ生き物の魅力を強調している。
同ギャラリーは本館棟1階スロープや2階、イルカ棟1階などを展示場所としている。今後、香川ゆかりのアーティストを取り上げるほか、同館と包括連携協定を結ぶ香川短期大学の学生によるアート作品の展示も予定している。ロンさんの写真展は9月30日まで。この期間中はほかに、瀬戸内海環境保全協会が募集している環境保全ポスターの原画11点も展示する。
(四国新聞・2025/08/10掲載)