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消しゴム版画、精細に 坂出で大倉さん個展
高松市在住の消しゴム版画家・大倉朗人(あきと)さん(65)の個展が、香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。厚さ1センチの消しゴム板を精細に彫り、雪の結晶や金魚、鳥などをモチーフに美しい絵画のような色彩に仕上げた作品約80点が並んでいる。31日まで。
大倉さんは2007年、消しゴム版画の本に出合ったことをきっかけに制作を開始。はがき大の消しゴム板を彫刻刀で彫り進め、作品によっては20点以上の細かなパーツを切り出して1枚の版画を描いたり、色を変えた同じ版の組み合わせで新たな表現を生み出したりしている。
3年ぶりの個展で、中西讃地域で初開催となる今回の「motto消しゴム版画」では、記憶や思いを表す雪の結晶と、情熱や躍動感を表す金魚を刷った和紙を黒いボードに貼り付けた新作8点を展示。涼しさを醸し出す色とりどりのアイスクリームが並ぶ大型作品もあり、大倉さんは「厚さ1センチの消しゴムから、さまざまな世界が生まれる。彫った消しゴムも展示しているので、ぜひ見に来てほしい」としている。
開館は午前10時~午後5時。月曜休館。最終日は午後4時まで。入場料300円(70歳以上、高校生以下無料)。23日午後1時からは花びらや葉を彫り、ハンカチに模様を付けるワークショップ(先着8人)を開く。参加費2千円。問い合わせはかまどホール〈0877-46-2178〉。
(四国新聞・2025/08/22掲載)