香川県高松市の屋島山上で、山頂からの夕夜景と県の伝統的工芸品「讃岐提灯(ちょうちん)」の明かりを楽しむ香川大の学生によるカフェが22日、始まった。夕焼け空が次第に暗くなる中、ちょうちんの穏やかな明かりが訪れた人たちを優しく包み、幻想的な空間が広がっている。営業日は来月6日までの金、土曜日。


カフェの会場は讃岐提灯の優しい明かりに照らされている=香川県高松市屋島東町

カフェの会場は讃岐提灯の優しい明かりに照らされている=香川県高松市屋島東町


 同大の学生チャレンジプロジェクト「TERASU」が市などの協力を得て取り組む地域振興策の一環。「屋島山上ちょうちんカフェ」と銘打ち、今年で8年目を迎えた。
 会場のれいがん茶屋や近くの屋島山上交流拠点施設「やしまーる」などには、学生が作った約500個の讃岐提灯を配置。飲食メニューは韓国発祥スイーツ「クロッフル」やホットドッグ、タコス、各種サイダーなどがあり、学生たちが笑顔で提供している。
 ちょうちんを使った輪投げやパズル、シューティングゲームなどのブースもあり、家族連れらが縁日気分を味わっている。ちょうちん作りを体験できるワークショップ(参加費700円)もある。
 今後の営業日は23日、29日、30日、9月5日、6日。開催時間は午後6時~同9時(カフェのラストオーダーは同8時半)。学生リーダーの西岡彩友美さん(20)=経済学部3年=は「讃岐提灯の魅力を間近で味わってほしい。屋島からの素晴らしい景色も楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけている。

(四国新聞・2025/08/23掲載)


屋島山上ちょうちんカフェ



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