ニュース NEW
アドミルク稚貝 廃棄の殻、キーホルダーに 東かがわ 「かわいい」人気 持続可能な養殖事業目指す
貴重な殻、かわいく再資源化―。香川県東かがわ市などは、同市引田の安戸池で養殖しているブランドカキ「ADOMILK(アドミルク)」の稚貝の殻を活用したキーホルダーの販売を始めた。本来は廃棄するカキ殻に価値を見いだすことで、ごみの削減につなげ、持続可能な養殖事業への成長を目指す。
アドミルクの養殖は2023年から市や引田漁協、同池周辺の施設を運営するソルトレイクひけたなどがタッグを組んで実施。今年2月中旬から同池横の食堂「ワーサン亭」で提供をスタートし、5月下旬からは持ち帰り用の「はじめてセット」を販売するなど次々と事業を展開している。
死んだ稚貝のカキ殻はこれまで廃棄処分してきたが、貴重な資源のため有効な活用策を模索していた。
関係者が着目したのが、アドミルクの殻の見た目の美しさ。稚貝をかごに入れて成育しているため、カキ殻が傷つきにくくきれいに残ることにヒントを得て、リアルなキーホルダー作りを発案。身の部分はレジンや樹脂粘土で人工的に再現し、本物と見間違うようなキーホルダーを完成させた。
キーホルダーはカプセルトイとして販売。初日となった20日はワーサン亭1階のふるさと特産品コーナーなどに設置したところ、かわいらしい見た目が早速人気を集め、子どもたちがお目当ての種類を狙ってハンドルを回した。
家族4人で訪れた岡山市の弘瀬心晴さん(11)、心彩さん(9)きょうだいは「すごくリアル。目が付いている種類もあってかわいい。早速リュックに付けます」と声を弾ませた。
全6種類で、1回500円。常設のふるさと特産品コーナー(午前7時から午後4時)のほか、瀬戸内国際芸術祭夏会期中は、案内所のつばさ交流センター(引田)でも午後4時から販売している(29日まで)。 市は「稚貝の1~2割は死んでいるというデータがあり、その殻から新たな価値を生み出すことができれば、カキ養殖の継続性にもつながる。特別なお土産にしてほしい」としている。
(四国新聞・2025/08/28掲載)