迫力の絵画や造形、障害者の力作56点 坂出で「ふしぎnaたね展」
障害者の創作活動の成果を集めた「ふしぎnaたね展2019」が、坂出市寿町の市民美術館で開かれている。自由な感性と創造力で制作されたアート作品56点を展示。迫力あふれる絵画や熱のこもった造形作品などが来場者を刺激している。22日まで。
たね展は、障害者に作品発表の場を提供することで、日々の創作活動を継続してもらおうと同美術館が2012年から毎年開催している。今年は県内を中心に36人が出展した。
会場では「かお」と「じゆう」の二つのテーマで作品を展示。「かお」のコーナーでは、架空の占い師の顔をクレヨンと墨で描いた迫力あふれる作品をはじめ、歌手やスポーツ選手らをモデルに「似ていないけど何となく雰囲気が伝わる」として独自に“顔画(がんが)”と名付けた作品、「二つと同じものはない」という陶芸作品などが並ぶ。
テーマ「じゆう」の作品では、大胆な墨の線で表現した大作や、瀬戸大橋や飯野山を描いた貼り絵などを紹介。大好きな列車の模型群を出展した高松市の男子高校生は「一生懸命に作ったのでぜひ見てほしい」と話していた。
同美術館は「作品の数々が、作者にとっても鑑賞者にとっても新しい出合いや発見の『たね』となれば」としている。入館無料。17日休館。最終日の22日は、午前10時から午後2時まで障害者ゆかりのバザール市「ふしぎnaマーケット」、午後2時から障害者のアート活動支援をテーマにしたセミナーを開催する。問い合わせは同美術館〈0877(45)7110〉。
(四国新聞・2019/09/16掲載)
ふしぎnaたね展2019
会場 | 坂出市民美術館 香川県坂出市寿町1-3-35 |
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開催日時 | 2019/09/14~2019/09/22 9:00~17:00 |
休館日 | 2019/09/17 |
TEL | 0877-45-7110 |