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音の化学反応、楽しんで バイオリン川井郁子(高松出身)コンサート 和・洋の楽器と共演 来月11日・観音寺
香川県高松市出身のバイオリニスト川井郁子のデビュー25周年を記念したコンサートが10月11日、観音寺市観音寺町のハイスタッフホールで開かれる。クラシック、タンゴ、映画音楽など幅広い名曲を、弦楽器・和楽器奏者とのコラボレーションで届ける。さまざまな音楽を追究してきた川井の魅力が詰まったステージとなりそうだ。
25周年記念ツアーとして全国10カ所で開催。約30曲のプログラムは、モンティの「チャルダッシュ」やピアソラの「リベルタンゴ」、成田為三「浜辺の歌」のほか、自身が作曲・編曲した作品も取り上げる。今回の聴きどころは「音の化学反応」。しの笛や鼓奏者、弦楽五重奏団も加わり、和洋の楽器による重層的な音色を響かせる。ピアノ伴奏はフェビアン・レザ・パネさん。
川井は高松一高を経て東京芸大、同大大学院を修了。2000年にアルバム「レッドバイオリン」でデビューし、国内外の主要オーケストラや世界的音楽家と共演を重ね、映画音楽も手がけるなど作曲家としても高い評価を得ている。
デビュー以来、文化やジャンル、時を超えた「越境」のコラボレーションで自分らしい音楽を発見してきたという川井。「故郷の香川で演奏できてうれしい。幅広い名曲を一曲一曲、ギュッと凝縮してお届けする2時間をぜひ楽しんで」と話している。
大ホールで午後2時開演。チケットは残りわずか。一般1500円(前売り千円)ほか。かがわ文化芸術祭2025の参加公演。問い合わせはハイスタッフホール、電話0875-23-3939。
(四国新聞・2025/09/15掲載)