ニュース NEW
香大ワイン仕込み開始 さぬき 本格生産20年、4000本製造
香川県さぬき市小田のさぬきワイナリーで29日、香川大農学部が開発したブドウ品種「香大農R―1」を使った赤ワインの仕込み作業が始まった。同ワインの本格生産20年の節目を迎える今年は750ミリリットル入りボトルで4千本を製造予定。11月16日からワイナリーの物産センターや県内の主要酒店などで販売する。
「香大農R―1」を使った赤ワインは「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」の商品名で販売。ワイナリーによると、抗酸化作用で知られるポリフェノールなどが一般的な赤ワインと比べて2~3倍多いのが特徴で、飲みやすくワイン初心者や健康志向の人にもお薦めという。
この日は市内の自社農場のほか、香川大の農場や個人農家から仕入れた計約4トンのブドウを破砕し、醸造用のタンクに送り込む作業を行った。従業員がブドウをコンテナから破砕機に入れると、工場内には爽やかな甘酸っぱい香りが充満した。今後、さらに4トンほどを追加してろ過作業を繰り返し、瓶詰めなどは11月上旬を予定している。
松本朋弥副工場長は「今年は雨が少なかったのでブドウの病気もなく、糖度も18~20度と十分な甘みで品質は上々。家族でわいわいしながら飲んでほしい」と話した。
(四国新聞・2025/09/30掲載)