優れた県産品を表彰する「かがわ県産品コンクール」の2025年度入賞産品が決まった。最優秀の知事賞4点には、食品部門で石丸製麺(香川県高松市)の「讃岐もち麦うどん」、菓子・スイーツ部門でかにわし(同)の「Sun lemon」、一般部門はブティックjune(同)の「保多織コラージュシュシュ」、オリーブ部門ではthreee(多度津町)の「讃岐名物やみつきチャーシュー」が輝いた。


左から「讃岐もち麦うどん」「Sun lemon」「保多織コラージュシュシュ」「讃岐名物やみつきチャーシュー」

左から「讃岐もち麦うどん」「Sun lemon」「保多織コラージュシュシュ」「讃岐名物やみつきチャーシュー」


 コンクールは全国に魅力を発信できる県産品を掘り起こすのが狙い。23回目の今回は4部門に計93点の応募があった。内訳は食品27点、菓子・スイーツ17点、一般35点、オリーブ14点。審査の結果、知事賞と優秀賞各4点を選んだ。
 善通寺市産のダイシモチ麦を練り込んだ讃岐もち麦うどんは、「食感と味、栄養素を兼ね備えた新タイプの乾麺」がコンセプトの機能性表示食品。ほのかな甘みともっちりした食感が特徴で、ゆで時間も短い。
 Sun lemonは、高松商業高校の生徒のアイデアを商品化したアイスタルト。アイスには県産かんきつ類「璃の香」の果汁や果肉、果皮をふんだんに使った。輪切りにした璃の香を飾り、見た目も爽やか。
 保多織コラージュシュシュは、保多織の端切れを丁寧に組み合わせた一点物。色味や配置にこだわるほか、ボリュームを持たせて華やかに仕上げた。サステナブルでかわいく、伝統工芸に新たな輝きを添える。
 口の中でとろける香ばしいおいしさの讃岐名物やみつきチャーシューは、オリーブ豚を自家製塩こうじで発酵、熟成。一本一本焼き上げ、希少糖やオリーブオイルを使ったしょうゆだれでじっくり煮込んでいる。
 9月30日に県庁で表彰式があり、池田豊人知事らが受賞者に賞状のほか、サヌカイトを用いた記念盾などを手渡した。知事賞の4産品は、同日から高松市の栗林公園内のかがわ物産館「栗林庵」で販売。他の入賞産品と合わせて県ホームページなどでもPRする。
 知事賞以外の入賞産品は次の通り。
 【優秀賞】食品「瀬戸内くりーみぃドレッシング」(M'sCanada)▽菓子・スイーツ「さぬき産ふるーつ果樹ゼリー」(夢菓房たから)▽一般「ウッドスピーカー『桧音(かいね)』シリーズ」(組手幸房 階)▽オリーブ「オリーブハーブソルト マジョラム」(丸島醤油)

(四国新聞・2025/10/01掲載)


かがわ県産品コンクール


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