四国二期会(理事長・若井健司)の第45回オペラ公演が22、23の両日、高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。演目は同会初挑戦となるベルディの代表作「椿姫」。真実の愛と別れを描くオペラの名作を、情熱的な歌声で華やかに彩る。


練習で熱のこもった歌声を響かせる四国二期会メンバー=宇多津町内


 「椿姫」は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィス原作で、世界で最も多く上演されるオペラの一つ。19世紀パリ社交界の花形ビオレッタと純真な青年アルフレードの運命を描く。

 2人の出会いの場面をデュオと合唱で飾る「乾杯の歌」や、ヒロインのアリア「ああ、そはかの人か」などが聴きどころ。香川大教授の若井理事長は「声楽の高い技術が求められ、念願だった椿姫公演。アルフレードの心情の変化を歌声で表現したい」と意気込む。

 アルフレード役は八木徹雄、若井、ビオレッタ役は佐治名津子、国方里佳で、いずれも地元オペラをけん引する声楽家だ。指揮は海外での公演経験が豊富な守山俊吾=直島町出身=。日本を代表するオペラ演出家中村敬一が演出を務める。

 管弦楽は丸亀シティフィルハーモニックオーケストラ、合唱は香川大生を含む四国二期会オペラ合唱団。香川短大ダンスゼミが舞踊を披露する。全3幕、約2時間30分のステージ。

 会場は小ホール。開演は22日午後6時、23日午後2時。入場料は自由席一般5千円ほか。問い合わせは同ホールサービスセンター、電話087(823)5023。

(四国新聞・2019/09/19掲載)

レクザムホール(小ホール)


所在地 香川県高松市玉藻町9-10
開演時間 9/22(日)18:00、9/23(月)14:00
入場料 自由席一般5000円
TEL 087-823-5023


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