栗の季節を迎え、香川県三豊市の生産者団体「さぬき山都(さんと)」が、収穫した新栗を使った出来たての焼き栗を販売する催しを始めた。会場の産直市は甘く香ばしい香りが漂い、大勢の来店客が秋の味覚を買い求めた。


みとよ新栗フェアで圧力釜から取り出される出来たての焼き栗=香川県三豊市高瀬町、良心市たかせ

みとよ新栗フェアで圧力釜から取り出される出来たての焼き栗=香川県三豊市高瀬町、良心市たかせ


 産地化を進めている三豊の栗を広くアピールしようと、「みとよ新栗フェア」と銘打って昨年に続いて企画。同市高瀬町の良心市たかせ駐車場で9月28日に初回の販売を行い、収穫後に低温貯蔵庫で1週間ほど追熟させた栗約100キロ分を用意した。
 メンバーは会場に持ち込んだ圧力釜2台をフル稼働させて栗を焼き上げ、150グラム分を1袋にして500円で売り出した。釜から取り出す際、「栗が出ますよ」の呼び込みに応じて店を出入りする客が次々と足を止め、袋をのぞき込んで品定め。「みんなにあげよう」などと2袋、3袋と買い込む姿が見られた。
 今年の栗の出来について、さぬき山都の大石孝典会長は「天候に恵まれ、猛暑に耐えて甘くまろやかな味に仕上がっている」と自信たっぷりに話している。
 みとよ新栗フェアは今後、10月13、26日、11月3、8、9日の5日間予定している。会場はいずれも良心市たかせで、時間は午前8時から午後1時まで。売り切れ次第終了。

(四国新聞・2025/10/10掲載)



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