徳島県脇町方面へ抜ける国道193号沿い。塩江温泉郷の中心部にあり、不動の滝や岩部八幡神社、萩の寺として知られる最明寺など、紅葉狩りや景勝地への拠点としても便利だ。


塩江温泉郷の中心部にある「道の駅しおのえ」


温泉地の真ん中 農産物も集まる

 1997年にオープン。中心施設の観光物産センターには、地域の農産物やみやげ物、民芸品が集まる。この時季は豊かな水で育てた塩江町産の新米が入荷。11月からは、同町で江戸時代から栽培されている伝統野菜の「炭谷ゴボウ」、天然木を用いて栽培する原木シイタケなどを求め、多くの人が訪れる。
 また地元産のユズと青トウガラシなどを材料に手作業で作る「ばいしん」(ゆずこしょう)はここだけで買える。毎年11月ごろに店頭に出るが、ここ数年は暑さによる青トウガラシの不作などで入荷が少ない年もあり、待ちかねているファンが多いという。


観光物産センターには地元産の農作物などが並ぶ


温泉擬人化した「推し活」キャラ

 地元の人にも、ドライブ途中に立ち寄った人にも喜ばれるのが、塩江町産の米を使ったおにぎり(120円~)。同町産の梅干しを使った「梅」など6種ほどが日替わりで登場するが、一番人気が「塩」であることからも、米そのものの味の良さが分かる。
 地元の「塩江茶」は毎年、塩江中学校の2年生がパッケージをデザイン。味が濃く甘みが強い塩江産のお茶を、ほのぼのとPRしている。
 温泉地の魅力発信を目指す「温泉むすめプロジェクト」の一環で、塩江温泉を擬人化したキャラクター「塩江修子」のサイン入りパネルも設置。温泉地巡りをしている全国のファンが、各地の缶バッジを“奉納”していく掲示板もある。
 高松市が進める再整備事業に伴い、隣接していた温浴施設「行基の湯」は閉館中。2029年度中のオープンを目指している。



売れ筋ランキング

1.ばいしん
2.お茶
3.「銘菓 塩江」

(四国新聞・2025/10/12掲載)

道の駅しおのえ


所在地 香川県高松市塩江町安原上東390-21
営業時間 8:00~19:00(11月~2月は8:00~18:00)
定休日 火曜
TEL 087-893-1378


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