ニュース NEW
「さぬきメンマ」いかが 高橋石油(高松) うどんだし使用 竹林荒廃の解決にも貢献
エネルギー関連の高橋石油(香川県高松市)が11月1日から、竹が成長して硬くなる前の「幼竹」で製造したメンマの販売を始める。従業員で県内の竹林を整備し、竹林の荒廃問題の解決に貢献しつつ、オリジナル商品は讃岐うどんのぶっかけだしで炊き上げるなど香川らしさも意識した。
同社が手がける食材は2015年に販売を開始したキクラゲに続いて2例目。新たな食材を模索する中、各地で竹林整備に取り組む住民や事業者でつくる全国組織「純国産メンマプロジェクト」に着目し、昨秋から高松や三木など2市2町の15カ所計約27ヘクタールの竹林整備に乗り出した。
初年度は約10トンの幼竹を収穫し、塩漬けにして熟成した後、味付け加工した。商品は「さぬきメンマ」と命名し、うどんのぶっかけだしとかけだしで炊き上げた2タイプと、オリーブオイルとレモン果汁を使った計3種をそろえている。
希望小売価格はいずれも100グラム入りで698円。県内の土産物店や宿泊施設などで販売するほか、インターネット通販アマゾンでも購入できる。1~3日には栗林公園内のかがわ物産館「栗林庵」で発売記念の試食イベントも開く。
将来的には整備する竹林を拡大し、100トン程度まで収穫量を増やす計画。同社は「幼竹以外の材料にも県産食材を多く使った。おいしく社会貢献できるプロジェクトとして認知度を高めたい」としている。
(四国新聞・2025/10/29掲載)

