第54回丸亀城菊花展が、香川県丸亀市一番丁の丸亀城大手一の門広場で開かれている。愛好家が心を込めて育てた約350点が勢ぞろいし、色鮮やかな大輪や独創的な作品が来場者を楽しませている。16日まで。



 市菊花同好会(川池秀文会長、会員22人)が、菊作りの技術向上や普及などを目的に毎年開催。会場では大菊、花壇、盆栽など部門別に作品を陳列している。
 大菊部門で目を引くのは、品種の異なる12鉢を一つの作品として仕上げた「12鉢組」。直径20センチほどある大輪がひな壇状に並び、黄や白、紫の花を鮮やかに咲かせている。
 盆栽部門では、岩に見立てた発泡スチロールから花が咲いているように見せた風情ある作品を展示。会員が持ち寄った菊を組み合わせ、空間を演出した大作も目を引いている。
 会員たちは「夏の暑さで管理が大変だった。手間をかけて育てた作品をぜひ楽しんで」としている。会場では菊の即売会も行っている。

(四国新聞・2025/11/06掲載)



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