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冬の風物詩、幻想的に 島田バレエと高響共演 23日・高松「くるみ割り人形」
今年創立80周年を迎えた島田バレエ団(香川県高松市)と、来年創立75周年の高松交響楽団によるバレエ「くるみ割り人形」全幕公演が23日、同市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。両団体の総勢約130人が出演、チャイコフスキーの三大バレエの一つとされる作品を華麗に表現し、観客を幻想的な世界へいざなう。
くるみ割り人形は、クリスマスシーズンには世界中で上演される「冬の風物詩」。クリスマスイブの夜、主人公クララが人形の世界に迷い込むファンタジーで、作中で演奏される「花のワルツ」などの曲が広く知られている。
両団体の共演は2015年以来7回目。今年のゲストダンサーは新国立劇場バレエ団のプリンシパル米沢唯、元東京バレエ団の秋元康臣、島田芸術舞踊学校で学んだ高松市出身の米沢真弓(牧阿佐美バレエ団)ら10人。島田バレエ団からは小学生を含む約50人が参加する。高響は約80人の編成で、高松での公演経験が豊富な山上純司がタクトを振る。また、善通寺少年少女合唱団、丸亀市の「コーロ・デル・クオーレ」がステージに花を添える。
見どころは第1幕第2場の雪の精16人による一糸乱れぬ踊りや、第2幕の金平糖(こんぺいとう)の精と王子による「グラン・パ・ド・ドゥ」。同バレエ団の島田博美団長は「ダンスだけでなく音楽、衣装、舞台装置などがそろう『総合芸術』といわれるグランドバレエが地方で上演される機会は少ない。会場に足を運んでもらい、貴重なステージを楽しんでほしい」と話している。
「かがわ文化芸術祭2025」の参加公演で、「第1947回トヨタコミュニティコンサート」。開演は午後2時。入場料は6千円。問い合わせは島田バレエ団、電話087-831-6162、または高響事務局、電話090-9550-7441。
(四国新聞・2025/11/20掲載)

