地域のパン屋として親しまれる香川県坂出市元町の「吉田ベーカリー」が26、27の両日、創業100周年の記念イベントを開く。現在は扱っていない昭和期の人気商品「コロッケパン」を各日100個限定で復刻販売。通常メニューを含めてパンを2個以上購入した人には、後日使える100円券をプレゼントする。


限定販売する「復刻コロッケパン」

限定販売する「復刻コロッケパン」


 同店は米国で製パン技術を習得した初代が1923(大正12)年に創業。店頭販売のほか、長年にわたって市内の高校での販売や保育園などへの給食提供を続け、各地のパンイベントにも積極的に出店している。
 同店代表の吉田英子さん(77)によると、復刻するコロッケパンは50~60年ごろ前まで販売。ソースを利かせた大きなコロッケとゆでた千切りキャベツを挟んだ食べ応えのある一品で、総菜パンの種類が今よりも少ない中、子どもから大人まで幅広い世代に愛されていたという。復刻版は、現在販売する「コロッケドッグ」よりコロッケが倍ほどの大きさで、1個300円(税抜き)で販売する。
 100周年イベントは、中小企業支援に取り組む坂出ビジネスサポートセンター(サカビズ)と企画。吉田さんは「懐かしい味を楽しんでもらえたら」としている。販売開始は両日とも午前9時から。売り切れ次第、終了となる。

(四国新聞・2025/12/25掲載)



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