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石器が語る 生活の変化 香川県埋文センター・来月27日まで
香川県内で出土した旧石器時代から弥生時代の石器を紹介する企画展「運ばれた石器」が香川県坂出市府中町の県埋蔵文化財センターで開かれている。いにしえの人々の行動や生活様式の変化などを読み解くことができる。2月27日まで。
同センターでは、発掘調査結果などを基に、年3回程度の企画展を開催。今回は石器約80点と解説パネル14枚を展示している。
会場では、同市から高松市にかけて広がる国分台遺跡群で出土したサヌカイトのナイフなどを紹介。当時の人々は定住せず、食べ物を求めて遊動する生活を送っていたという。山陰地方で流通していた技法で製作したものもあり、同地方から遊動してきたことが分かる。
縄文時代前半期には、旧石器時代には見られなかった大分県の姫島産の黒曜岩が使用されるようになり、本展では坂出市櫃石島の花見山遺跡で見つかった石鏃(せきぞく)などを出品。後半期になると打製石器に関しては、他地域の石材が目立たなくなる。定住が進み、他地域から材料を確保する機会が少なくなったためとみられる。
弥生時代に朝鮮半島から水稲農耕技術とともに伝来したのが大陸系磨製石器で、さぬき市の鴨部・川田遺跡からは磨製の石包丁などが出土。穴が二つ空いたものや、短辺側を半円形にそいだものがあり、穴やそいだ部分にひもを通し、手を固定していたと考えられている。使用された痕跡がある武器なども並んでいる。
同展の担当者は「他の地域との関わりや、当時の人々が工夫しながら生活していたことを知ってもらえたら」としている。
(四国新聞・2026/01/29掲載)

