「現代の浮世絵師」とも呼ばれた香川県観音寺市出身の画家、門脇俊一(1913~2006年)の制作を振り返る「没後20年 門脇俊一回顧展」が、丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で開かれている。四国霊場の木版画を中心に38点が並び、味わい深い作風が楽しめる。3月15日まで。


四国霊場を取り上げた木版画が並ぶ会場=香川県丸亀市中津町

四国霊場を取り上げた木版画が並ぶ会場=香川県丸亀市中津町


 門脇は少年時代から独学で絵を始め、海軍兵として渡った欧州などで西洋美術に触れた。帰郷後は水彩画、油彩画、木版画、びょうぶ絵と、多彩な表現で風物や自然などを手がけた。
 会場では66番札所・雲辺寺から88番札所・大窪寺まで香川の23カ寺を紹介。大胆な線と鮮やかな色彩が特徴で、木陰で一休みするお遍路さんや、観光を楽しむ家族連れをあしらい、札所のほのぼのとした雰囲気を伝えている。
 愛媛県の松山城や岡山県倉敷市の美観地区など、中四国の風景の版画も紹介。大勢の人でにぎわう徳島県の阿波踊りの様子を水彩で描いたびょうぶも見どころ。
 別室で「ミレー・コロー・ルソーとバルビゾンの画家たち展」を併催。入場料は一般500円ほか。問い合わせは中津万象園、電話0877-23-6326。

(四国新聞・2026/02/05掲載)


中津万象園・丸亀美術館



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