香川県展招待作家の画家三上栄治(77)=香川県高松市=の喜寿を記念した展覧会が香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。フクロウなどのモチーフを取り入れた幻想的な雰囲気の油彩画などが並び、癒やしの空間をつくり出している。29日まで。


「幻想的な光景を見て癒やされてほしい」と話す三上=香川県坂出市駒止町、かまどホール

「幻想的な光景を見て癒やされてほしい」と話す三上=香川県坂出市駒止町、かまどホール


 三上は香川県三豊市出身。郵便局に勤めていた22歳のころから絵筆を握るようになった。描くのは「現実にはない不思議な光景」。作品は高く評価され、これまでに二科展入選、県展知事賞受賞などを果たし、17年に県展招待作家になった。現在は高松市の絵画教室で講師を務め、生徒も県内外の公募展で入賞するなどしている。
 大作中心の展覧会は8年ぶりで、計約30点を紹介している。このうち、162センチ四方の「木霊(宝生院・真柏)」は、小豆島霊場54番札所・宝生院(土庄町上庄)にある樹齢約1600年の巨木シンパクを題材にした作品。写実的に表現した幹と、雄々しく羽を広げたフクロウが視覚に迫る。
 喜寿を迎えたことや、混沌(こんとん)とした世界情勢を受け、「生死」を考えるようになったという三上。そんな心情を、架空の街を舞うハヤブサの姿などで描写した作品や、宝生院のシンパクと飯野山(丸亀市)の景色を合わせて描いた意欲作なども並んでいる。
 三上は「展覧会を通してさまざまな人と出会えるのも楽しい。半世紀以上の集大成として開催しているので、ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と話している。
 入場料は300円。21日午後2時からギャラリートーク。問い合わせはかまどホール、電話0877-46-2178。

(四国新聞・2026/03/19掲載)


かまどホール



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