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現代書の歩みたどる 前衛など書家25人紹介 香川県立ミュージアム・4月1日まで
香川県立ミュージアム(香川県高松市玉藻町)でコレクション展「現代書・美の競演」が開かれている。香川にゆかりがある書家を中心に25人の作品が並び、戦後に大きく発展した前衛をはじめとする現代書の歩みがうかがえる。4月1日まで。
青木研碩(けんせき)や中原一耀、小森秀雲、大西きくゑら香川の書道界をけん引してきた書家をはじめ、県外の大家の代表作も紹介。同ミュージアムで現代書に焦点を当てた展示は初めてという。
このうち上田桑鳩(そうきゅう)(1899~1968年)は心情を大胆に託す前衛書を確立したとされ、書家グループ「奎星(けいせい)会」を結成し、中原や小森も同会に所属して活躍した。弘法大師空海も書写したという漢文「崔子玉座右銘(さいしぎょくざゆうめい)」の書は、墨のにじみを生かした伸びやかな筆の運びが特徴で、形式にとらわれない桑鳩の姿勢が見て取れる。
高松市出身の小森秀雲は前衛書道家の中原一耀に師事し、書道団体を設立するなど創作と後進育成の両面に尽力した。前衛書「沙羅」は、迷いのない大胆な筆跡と鋭い飛まつが印象的で、力強いエネルギーを感じることができる。
さぬき市出身の青木研碩の「危進の詩」は墨の濃淡やかすれを生かし、水の流れや鳥の動きといった自然界のイメージを伝えている。大西きくゑのかな書「月影」の優美な線も見どころ。
入場料は一般500円ほか。問い合わせは香川県立ミュージアム、電話087-822-0247。
(四国新聞・2026/03/19掲載)

