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際立つ作家の個性や視点 「モノクローム」テーマに 来月5日まで 香川県立ミュージアム
「モノクローム」をテーマに、香川ゆかりの作家らの作品を紹介するコレクション展が、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで開かれている。限られた色彩で描かれた油彩画などが並び、作家それぞれの個性や視点がより際立っている。4月5日まで。
琴平町出身の和田邦坊(1899~1992年)の墨画「松韻」は松に当たる風の音を表現。画面いっぱいに筆を走らせており、躍動感が伝わる。一方、丸亀市出身の泥谷文景(ひじやぶんけい)(1899~1951年)の墨画「雲烟」は余白を生かしながら山や木々を表している。
北山泰斗=高松市出身=(1931~2006年)の油彩画「無色の色シリーズ 泡の相」は青みを帯びたグレーの画面に波打つように細かな泡が一面に広がり、泡が生まれたりはじけたりする様が感じられる。
雪国の風景をモチーフにした紙版画「雪国23」は観音寺市出身の井上員男(1932~2022年)の作。水墨画に通ずる深い情緒を醸し出している。
秋山泰計=高松市出身=(1927~86年)の黒いインクの木版画「假面(かめん)」は、重なり合う黒と白の顔のどちらが仮面なのかが曖昧で、鑑賞者の感覚を揺さぶる。
黒色のキャンバスに大胆に白の円を配した吉原治良(1905~72年)=大阪府出身=の油彩画や、重厚なマチエールが存在感を放つ片山昭弘(1927~2013年)=同=の作品も並んでいる。
入場料は一般500円ほか。問い合わせは香川県立ミュージアム、電話087(822)0247。
(四国新聞・2026/03/23掲載)

