高松市は特産の松盆栽を世界中にPRする動画「盆栽deボンジュール」を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで500万円超の制作費を調達。アート的な要素が受けて海外での盆栽人気が高まる中、寄付者の思いも乗せて高松盆栽の魅力を広く発信する。


高松市が制作した盆栽PR動画「盆栽deボンジュール」の一場面


 動画制作は、市などが取り組む「世界盆栽プロジェクト」の一環。「たか松BONSAI大使」の子役タレント・大里菜桜さんが主演を務め、俳優の秋山真太郎さんや田中要次さんらも出演している。高松市在住の銀行員、香西志帆さんがメガホンを取った。

 公開された動画は、高松から盆栽が輸出される設定で、大里さん演じる盆栽の妖精が輸出先のヨーロッパを巡るストーリー仕立ての長編と、物語中に出てくる音楽とその振り付けを収録した短編の2本。撮影は高松市内のほか、盆栽人気が高まっているフランスやベルギーなど国際ロケも敢行した。

 制作費は目標500万円で昨年12月からクラウドファンディングを行い、215件549万円の寄付が集まった。市は今後、盆栽の魅力を発信するため、県農協が整備運営する「高松盆栽の郷(さと)」拠点施設などでも動画を活用する方針。

(四国新聞・2019/09/30掲載)


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