主催公演「讃岐八景―文学・音楽・踊り・映像で描く玉藻の国―」は、新元号「令和」の出典元となった万葉集を中心に、香川ゆかりの文学をテーマにした総合舞台公演。県内で活躍する演奏家らが、万葉歌人の柿本人麻呂が歌った「玉藻よし」の讃岐の風景を音楽や朗読、オペラなどで表現する。


本番に向け練習に励む香川オリーブ少年少女合唱団の子どもたち=高松市内


 舞台は第1景から第8景までの8部構成。出演者は総勢約80人に上る。

 第1景は「万葉集を歌う」と題し、柿本人麻呂の長歌に作曲家の大山晃さんが曲を付け、県内で活動する合唱団が歌う。

 壺井栄の小説「二十四の瞳」は、元琴平高校長の山本恵三さんの台本と大山さんによる作曲でオペラ化。声楽家の林里美さんが大石先生役を務め、高松市を拠点に活動する香川オリーブ少年少女合唱団のメンバー12人が児童役で出演する。

 また、昨年度に県文化芸術新人賞を受賞した同市在住の俳人涼野海音(すずのうみね)さんの新作句「讃岐富士」の朗読も。直木賞作家の芦原すなおさんが率いるバンド「ザ・ロッキング・ホースメン」も讃岐弁を取り入れた歌で盛り上げる。


パフォーマンスカンパニーリトルウイング


 そのほか、菊池寛の「源平盛衰記」の朗読や香川に伝わる昔話「あたごの浦」を題材にした「パフォーマンスカンパニーリトルウイング」によるダンスパフォーマンスなど盛りだくさん。ラストの第8景には、1997年の国民文化祭・かがわのテーマソングとしてさだまさしさんが作詞作曲した「帰郷」を合唱する。管弦楽は高松コンテンポラリーソロイスツ。

 11月17日午後2時開演。会場は高松市玉藻町のレクザムホール小ホール。入場料は一般2千円ほか。問い合わせは県民ホールサービスセンター、電話087(823)5023。

(四国新聞・2019/09/30掲載)

讃岐八景―文学・音楽・踊り・映像で描く玉藻の国―


会場 香川県高松市玉藻町9-10(レクザムホール小ホール)
開演時間 14:00
TEL 087-823-5023(県民ホールサービスセンター)


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