香川県綾歌郡綾川町滝宮にある高松琴平電気鉄道の滝宮駅が「真っ黄色」に生まれ変わった。建築から100年を迎えた古い駅舎に大胆な塗装を施したのは、綾歌郡ライオンズクラブ会長の村山好治さん(74)ら地元有志。有名映画にあやかって「しあわせの黄色い駅舎」の看板を掲げ、早くも観光客らの目に留まっている。



 琴平線の同駅は1926(大正15)年に開業し、急勾配の屋根を持つ木造建築(床面積約80平方メートル)。古くは木目調で、2003年に琴電が白色や薄い水色、ピンク色のパステルカラーに塗り替えたが、最近は老朽化が目立っていた。
 リフォーム会社を経営していた村山さんは、地域貢献活動の一環として琴電に塗り替えを申し入れ、賛同した複数の町民らと出資して外観を塗装。屋根部分は専門業者が日光に映えるレモンイエロー色、外壁部分は村山さんらが自らの手で屋根より濃い黄色に塗り、4月30日までの約1カ月半をかけて完成させた。
 意外性抜群の黄色い駅舎は、高倉健さん主演の映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(1977年)が由来の一つ。既に交流サイト(SNS)でも反応が表れ、近くの滝宮天満宮を訪れた観光客らが立ち寄り、記念撮影する姿も見られる。
 1日は関係者のテープカットで完成を祝い、村山さんは「真っ黄色の駅は全国にもないと思う。100年記念の取り組みでもあり、この駅をきっかけに新しいにぎわいが地元に生まれてくれれば」と話した。

(四国新聞・2026/05/02掲載)



関連情報