香川県三豊市詫間町の志々島で、島に住む高齢女性と息子夫婦が世話をしている花畑でキンセンカ、ネモフィラ、ナデシコ、マーガレットなどが次々と咲き、美を競っている。一帯は「天空の花畑」と呼ばれ、アジサイが見頃となる6月にかけて観光客の目を楽しませる。


瀬戸内海に面した山の斜面に咲き誇るマーガレット=香川県三豊市詫間町、志々島

瀬戸内海に面した山の斜面に咲き誇るマーガレット=香川県三豊市詫間町、志々島


 「天空の花畑」を管理するのは、志々島で最後の花卉(かき)農家だった高島孝子さん(91)と、長男の直宏さん(64)、千鶴さん(61)夫妻。除虫菊などの栽培が盛んで、花畑が山の斜面一面に広がっていたかつての「花の島」を復活させようと10年ほど前からボランティアで活動している。
 3月末からシバザクラをはじめ、花畑を囲むように植わるソメイヨシノや八重桜、ボタン桜が咲き、主役交代で5月にかけてはナデシコやマーガレット、除虫菊などが見頃。週末を中心に県内外から大勢の観光客が訪れ、心癒やされる時間を過ごしている。
 直宏さんらは観光の満足度を高めようと、知人の協力も得て昨年以降、一息つけるあずまや、おしべとめしべの神を祭る神社などを整備。「馬の背」と呼ぶ眺望スポットには木製のブランコを据え付けた。限定品の土産物も取りそろえ、クッキーやマグカップ、ポストカードの販売を始めた。
 志々島には三豊市詫間町の宮の下港と須田港から定期船が出ており、樹齢1200年以上とされる大クスと合わせて巡る来島者が多い。ゴールデンウイーク期間は混雑が見込まれ、運航会社は6日まで2隻で運べる態勢を取っている。

(四国新聞・2026/05/04掲載)



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