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飯野山、登頂数四国3位 香川の低山にハイカー熱 「おむすび山」「うどんハイク」魅力
香川県内の低山登山が愛好家の人気を集めている。登山者の間で広く知られている地図アプリ「YAMAP」の「登られた山ランキング」で昨年、丸亀、坂出両市にまたがる飯野山が四国エリアの3位になった。日本百名山の石鎚山(愛媛県)と剣山(徳島県)に次ぐ登頂数で、うどん店巡りと合わせて楽しむなど地元住民だけでなく、県外の観光客にも人気が高いようだ。
YAMAPで記録された登頂数を運営会社のヤマップ(福岡市)がエリア別に集計し、2021年からランキングを公表している。飯野山はこれまで、石鎚山と剣山が首位を争う中、徳島県と高知県の県境にある三嶺(みうね、さんれい)に次ぐ4位に付けていた。25年の登頂数は前年比24%増と急伸して初めて3位に浮上した。
健脚なら1時間
ランキングに名を連ねるのは標高1800メートル以上の山ばかり。一方、飯野山は422メートルの里山で、登山口まで簡単にアクセスでき、健脚なら約1時間で登頂できる。地元住民によって登山道が丁寧に整備され、見晴らしのいい場所も多いため、初心者でも一年中気軽に挑戦できるのが魅力だ。
登山道を整備する「讃岐富士クラブ」の国重武徳会長(80)によると、毎日登る地元住民に加え、県外からの観光客も多い。金刀比羅宮(琴平町)から讃岐平野を眺めて「あのおむすびのような形の山に登ってみたい」とふらっと訪れた人もいたとか。YAMAPでは、うどん店巡りの合間にハイキングを取り入れる「うどんハイク」も見られた。
中高年層が中心
登山用品を販売する「ベースキャンプ高松店」(高松市)スタッフの大久保充さん(64)によると、登山者の団体が豊富にある香川は健康志向の中高年層を中心に登山愛好家が多く、新型コロナウイルス感染症が拡大した際、身近な自然に親しむ空気が生まれてさらに増加。最近は若者の愛好家も増えているという。
一方で、4月には市内の標高250メートルほどの低山で滑落事故が発生。大久保さんは、体力や技術に余裕を持った計画を立てる▽急な天候の変化に備え、晴れていても必ずレインウエアや防寒具を携行する▽地図アプリだけに頼らず紙の地図も活用する▽複数人で行動する▽明るいうちに下山する―などの注意点を挙げ、「低山でも甘く見ず、しっかりと準備をした上で楽しんでほしい」と呼びかけている。

