香川県高松市西山崎町の正花寺が所蔵する国指定の重要文化財で県内最古の木造の仏像「木造菩薩(ぼさつ)立像」が31日に開帳される。


正花寺が所蔵する「木造菩薩立像」(資料)

正花寺が所蔵する「木造菩薩立像」(資料)


 同寺は、天平年間(729~49年)に行基が旧香川郡山崎に創建したとされる松慶寺の子院と伝わる。寺の周辺は「中間(なかつま)郷」として、奈良県の東大寺や唐招提寺の封戸(ふこ)(寺などに収益や労働力を納める人々)となっていたという記録があり、都との関わりの深さがうかがえる。
 市文化財課によると、同立像は8世紀ごろの作。高さ148センチのカヤ材の一木造りで、天衣の形状、腰の張った体などが唐招提寺の「伝衆宝王菩薩立像」(奈良時代)と酷似しており、この像を基本に造像されたと考えられている。
 開帳は例年1月1日に実施。諸事情により今年は見送っていたが、地元住民らの熱望を受け、この日に行うことになった。同寺を管理する上原邦昭さん(71)は「貴重な機会なのでぜひ足を運んでほしい」としている。
 開帳時間は正午から午後2時まで。

(四国新聞・2026/05/21掲載)



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