ドイツビールで乾杯! オクトーバーフェスト開幕 サンポートで15日まで
秋の潮風に乾杯―。ドイツ南部・ミュンヘン発祥のビール祭りをモチーフにした「オクトーバーフェスト2026」が2日、香川県高松市サンポートで始まった。ライトや旗で装飾したテントの周りには、ドイツのビールやグルメを扱う屋台がずらり。初日から大勢の人が来場し、ビールを片手に民族音楽の生演奏などを楽しんでいた。15日まで。
オクトーバーフェストは200年以上の歴史があり、日本でも本場の催しを模したイベントが各地で開かれている。今回、県などでつくる実行委があなぶきアリーナ香川北側のエリアを会場に初めて開催した。
午後5時からオープニングセレモニーがあり、池田豊人知事が「サンポート地区は香川のにぎわいの拠点。音楽と料理、ビールで笑顔の輪を広げて」とあいさつ。ドイツなどで活動する楽団「Bavaria Trio(ババリア トリオ)」による“乾杯の歌”の演奏があり、曲のラストに知事のかけ声で来場者が一斉にビールを掲げた。
会場には本場のビール10種類が集結。フルーティーな味わいから深いコクのあるものまでバラエティーに富んでおり、来場者は飲み比べを楽しんでいた。フードエリアではピザやスペアリブが人気を集めた。
テーブルには音楽に合わせてリズムを取る外国人の姿も。ステージで演奏を披露した楽団のマービン・レッシュさん(20)は「お客さんのノリが良くて最高だった。テントの隣はきれいな海が広がり、景色も素晴らしい」と話していた。
イベントは平日が午後4時、土日祝日は午前11時に始まり、いずれも午後9時で終了。期間中は毎日、楽団のステージがあり、午後7時からはアリーナの屋根を使った光の演出がある。
3日午後1時からはエアレースパイロットの室屋義秀さんがアクロバット飛行を披露。11日午後7時からは米ロックバンド・ボンジョヴィの曲に合わせた盆踊り「盆ジョヴィ」がスタートし、仕掛け人のDJCelly(セリー)さんらが会場を盛り上げる。
外国人も満喫 アリーナ核に注目度アップ
オクトーバーフェストが開幕した高松市のサンポート地区は、あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)を核としたにぎわいづくりが進み、大勢が集まるイベントの会場として定着している。外国人も多く訪れており、香川を代表する観光スポットの一つとして今後も注目を浴びそうだ。
昨年2月開館の県立アリーナは、トップアーティストやアイドルのコンサート会場となり、各地から多くのファンが来場。同年12月には「世界で最も美しい建築」を選ぶ国連教育科学文化機関(ユネスコ)のベルサイユ賞を受賞した。
アリーナを地域活力の向上に生かそうと、県などはプロジェクションマッピングや季節ごとの催しを立て続けに企画。昨冬のクリスマスマーケットには14日間の会期中に45万人超が訪れた。一般社団法人「街角に音楽を@香川」(高松市)が定期的に開く大道芸や音楽のイベントも人気行事となっている。
イベント時には、インバウンド(訪日客)や在住外国人の姿が数多く見られるようになった。オクトーバーフェストの会場でも、多くの外国人がビールを片手に海辺の夕暮れを満喫。米国のトレッサ・マイカさんは寄港中のクルーズ船の乗客で、「日本でオクトーバーフェストをやっているなんて。音楽もグルメも素晴らしい」と笑っていた。
瀬戸内国際芸術祭の影響も大きく、瀬戸内エリアは今や世界に知られる存在になりつつある。次期芸術祭が開かれる2028年には、世界的な高級ホテル「マンダリンオリエンタル瀬戸内」も開業予定。県観光振興課は「アリーナと瀬戸内海を強みに、国内外から観光客をさらに呼び込みたい」と意気込んでいる。
(四国新聞・2026/10/03掲載)

