小豆島の宿泊、交通関係の事業者有志が宿泊客の誘致促進に向け、山岳霊場で夜に護摩焚(だ)きを体験する「小豆島 夕刻~夜の特別体験プログラム 観光タクシープラン」を企画した。県観光協会の協力を得て毎週末に実施し、夜型観光の推進を図る。


視察ツアーに参加し、護摩焚きを体験する関係者=小豆島町苗羽、碁石山


 護摩焚きは、寺院の本尊の前に築いた壇で願い事を記した護摩木を燃やして祈願すると、願いが成就するとされている。プランは、10月は小豆島霊場2番札所・碁石山(小豆島町苗羽)=土曜日=、11月は41番札所・佛谷山(ぶっこくさん)(小豆島町蒲生)=土、日曜日=の2コースを用意。それぞれ16:00ごろ、タクシーで宿泊施設や港などに迎えに行き、各霊場で1時間ほど護摩焚きを体験してもらい、18:30ごろに所定の場所に送り届ける行程となっている。

 島内の宿泊事業者ら関係者を対象にした視察ツアーが10日夕に碁石山であり、約20人が護摩焚きを体験。小豆島宿泊支配人会の森川佳則会長(小豆島ふるさと村専務理事)は「厳かな雰囲気でお参りした。夕日の景色も素晴らしいので、大勢の人たちに来ていただきたい」と話した。プランは冬場はいったん休止し、来年4月から再開する予定。

 利用料は中型タクシー(定員4人)が1台当たり1万6020円、ジャンボタクシー(定員9人)が1台当たり2万2920円。夜間祈願料、護摩木代は別途必要。予約や問い合わせは小豆島交通、電話0879-62-1203。

(四国新聞・2019/10/25掲載)


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