秋の行楽シーズン、五重塔を巡ろう―。総本山善通寺の五重塔がまちのランドマークとなっている善通寺市は、今月から瀬戸内地方を中心とした五重塔のほか、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)を巡るスマートスタンプラリーを始めた。スマートフォンを利用し、各地で入手したスタンプ数に応じて善通寺市の特産品などが当たる抽選に応募できる。期間は12月15日まで。

 スタンプラリーは、市が取り組むシティープロモーション活動の一環で初めて実施。弘法大師空海の生誕地を広くアピールし、関係人口や定住人口の増加、地域の活性化を図るのが狙いで、NEXCO西日本グループや本州四国連絡高速道路会社(本四高速)、日本自動車連盟(JAF)などが協力している。

 スタンプスポットとなっている五重塔は、総本山善通寺をはじめ、法然寺(高松市)、志度寺(さぬき市)、本山寺(三豊市)の県内4カ所と、中山寺(兵庫県)、厳島神社(広島県)など近隣県6カ所の計10カ所。五重塔10カ所を結ぶ中四国や関西のSA、PA13カ所もスタンプスポット(同じSA、PAなら上り、下りで獲得できるスタンプ数は一つ)に設定した。

 抽選とは別に、スタンプを15カ所以上集めた参加者全員に「特製善通寺グッズセット」を用意。また、写真共有アプリを活用した「インスタフォトコンテスト」も同時開催中で、各地の五重塔を撮影して投稿すると、「いいね!」が多かった投稿者にはクオカードが贈呈される。

 参加無料。スマホで専用のQRコードを読み取ってユーザー登録を行う。善通寺市は「各地の五重塔ならではの荘厳な姿、紅葉に映える美しさを堪能しながら各SA、PAで土産やグルメを楽しんでほしい」としている。企画に関する問い合わせは善通寺市政策課、電話0877-63-6303。それ以外はJAF総合案内サービスセンター、電話0570-00-2811。

(四国新聞・2019/10/30掲載)


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