うどん文化とその歴史を食べ比べで学ぶイベント「さぬきうどんタイムカプセル」が11月3日、坂出市林田町の製粉会社で開かれる。今年は、1974年の初輸入時に県人をうならせた「黄金色のオーストラリア産小麦(ASW)」と、うどん用県産小麦「さぬきの夢」の新穀がテーマ。讃岐うどんに革新をもたらした新旧の麺で、45年差の“時間旅行”と日豪対決を楽しんでもらう。


45年前の「黄金色のASW」うどん(左)と「県産小麦・さぬきの夢」の新穀うどん=坂出市林田町


 イベントは、吉原食糧(吉原良一社長)が2007年から毎秋に開催。来場者に讃岐うどんの文化と歴史に触れてもらいながら、県産小麦の普及を図り、うどん用小麦の未来を探る。

 今年の食べ比べは、「ASW」と「さぬきの夢」による小麦の日豪対決。製粉会社によると、ASWは1974年に初めて輸入された際、輝くような黄色の色調と弾力の強さで讃岐の人々を驚かせたといい、イベントでは当時の「黄金のうどん」を再現する。

 対する県産小麦は、さぬきの夢2009の「19年産ヌーボー(新穀)」を使用する。取れたての新穀を用いることで、黄白色のさえた色調と絹のようななめらかさ、もちもち感と風味に優れたうどんに仕上げて提供する。

 当日は10:00から14:00ごろまで、2種類のうどんを各千食(先着順)用意し、1杯100円で販売。玉切れ次第、イベントは終了する。

 吉原社長は「讃岐うどんの歴史において特筆すべき2種類の小麦。ぜひ食べ比べて、違いを楽しんでほしい」と呼び掛けている。問い合わせは製粉会社、電話0877-47-2030。

(四国新聞・2019/10/31掲載)


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