瀬戸内国際芸術祭2019、あと3日 天井に神秘的な風景 寝転がって迫力の映像 ドキュメンタリー映画、直島で上映
現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2019」(瀬戸内国際芸術祭実行委員会主催)の会期は残すところ3日間となった。最後の金曜日となった1日夜、香川県香川郡直島町の直島ホールでは瀬戸内の美しい風景を撮影した短編ドキュメンタリー映画「SETOUCHI THE MOVIE」を上映。2日21:00からは西日本放送テレビの番組「嵐にしやがれ」で小豆島など瀬戸内の島々が紹介されるとあって、会期最終盤も注目度がアップしそうだ。
「SETOUCHI THE MOVIE」はサザンオールスターズや福山雅治さんらが所属する芸能事務所「アミューズ」の大里洋吉会長が監督を務め、丸亀市出身で映画監督の本広克行さんが監修した。
映画は瀬戸内の美しい風景や人々の営みを紹介しながら、世界平和への願いを描いた作品で、建築家の三分一博志さんが設計した同ホールの真っ白な天井に投影。来場者はマットの上に寝転がりながら、瀬戸芸の会場となっている小豆島の棚田の風景や国生み神話の舞台とされる淡路島沖合の「沼島」など瀬戸内の神秘的な光景に見入っていた。
愛知県西尾市から友人と共に訪れた主婦の早川里香さん(53)は「しっくいの壁に投影した映像の迫力はすごかった。ホールの雰囲気もいい」と話していた。
映画は2、3日の18:10からも同ホールで上映される。
大野さんら3島巡り 最終盤の盛り上げ一役 西日本放送「嵐にしやがれ」
瀬戸内国際芸術祭の秋会期が開かれている10月、アイドルグループ嵐の大野智さんとSexy Zoneの菊池風磨さんが、西日本放送の人気バラエティー番組「嵐にしやがれ」の収録で、小豆島、豊島、男木島の3島を訪問。現代アート巡りを通じて瀬戸内の魅力に触れた。放送は2日21:00~21:54(ラグビーのワールドカップの試合延長によって時間変更の可能性あり)。
撮影を行ったのは、1級小型船舶免許を取得している大野さんが自ら漁船を操縦し、日本全国の海を巡って魅力を紹介する「進め!大野丸」のコーナー。今回は「瀬戸内アートツアー」をテーマに実施した。
大野さんは、最初に訪れた小豆島で古民家を舞台にした作品「ジョルジュ・ギャラリー」などを鑑賞。男木島では菊池さんと一緒に島内を巡り、家屋の天井から水が流れてくる作品やトリックアートを体感し、独創的な空間に驚きの声を上げる。大野さんは絵画や立体作品を制作して個展を開くなど芸術への関心が高いことで知られ、同芸術祭の作品にどんな表情を見せるのかも見どころ。
(四国新聞・2019/11/2掲載)