高松市に窯を構える陶芸家の個展「平岡朋美・陶展 青の物語・フランス編」が、坂出市駒止町のかまどホールで開催中。平岡が国境を越えた交流に感性を刺激された作品や、自然美を追究する自身の新シリーズなどを紹介している。24日まで。


平岡が仏のアーティストらに刺激を受けて制作した作品が並ぶ=坂出市駒止町、かまどホール


 平岡は県陶芸協会長の伊藤信夫に1997年から師事した後独立、東讃で採れる凝灰岩を用いた作品を制作している。盆栽や漆芸など異分野の県内作家でつくる「匠雲(たくみくも)」の一員でもあり、2018年7月に匠雲のメンバーと仏・トゥール市を訪問。現地住民らと交流を行ったほか、今夏は仏・トゥール市出身のアーティストを受け入れ陶芸を指導した。

 今展ではこれらの経験を基に制作した食器や花器、酒器など約150点を展示。オブジェとしても使えるよう個別に表情を変えたカップのセットや、器のへりを手で破いたような独特の形が目をひく鉢など、仏アーティストとの意見を交わす中で着想を得た作品が並ぶ。

 平岡が満天の星をイメージした新作の皿や鉢、7個1組で月の満ち欠けを表現したシリーズ「※(わん)―MOON―」なども紹介している。

 入場料は300円。問い合わせはかまどホール、電話0877-46-2178。

※は怨の心部分が皿

(四国新聞・2019/11/07掲載)

「平岡朋美・陶展 青の物語・フランス編」個展


所在地 香川県坂出市駒止町1-3-4
開館時間 10:00~18:00
休館日 毎週月曜日・入れ替え日
TEL 0877-46-2178


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