高松市香西本町のイオンモール高松で開かれている「木下大サーカス高松公演」(12月8日まで=四国新聞社主催、西日本放送共催)。幅広い世代の観客が赤テントの中で繰り広げられるパフォーマンスに魅了されている。今回は2人一組でコンビを組み、観客を楽しませようと努力を続けるショーマンたちの姿に迫った。


シルクや空中ブランコなどさまざまな演目で活躍する高岡さん(右)と早田さん


 妖精が登場して始まるオープニング。女性たちに続き、男性2人が天井からつり下げられた「シルク」と呼ばれる白い布を操り、空中を遊泳する。この日は空中ブランコのピエロ「たっぴー」としても活躍する高岡由侑さん(36)と早田神龍さん(22)のコンビ。優雅でしなやかな動きの裏には「筋力がすごく必要で、実は難しい技」と2人は明かす。


シルクと呼ばれる白い布を操り、舞台を駆け回る早田さん


シルクと呼ばれる白い布を操り、客席を間近に遊泳する高岡さん


 舞台に最も近いリング席に座れば、頭上に彼らが飛んでいく。鍛え上げられた腹筋と背筋がよく見える大胆な衣装にも注目だ。


部屋も隣同士というディドさん(右)とバシルさんのコンビ=いずれも高松市香西本町、イオンモール高松


 前半のラストを飾る空中大車輪の名コンビがブルガリア出身のディドさん(40)とバシルさん(31)。縄跳びなど技を繰り広げるのはディドさんだが、「実はバシルのバランスが重要。2人で一つのものをつくっているんです」とディドさん。バシルさんも「第六感」で相棒を支える。


大車輪の上で縄跳びを披露するディドさん


大車輪の上で縄跳びを披露するディドさんを絶妙なバランスで支えるバシルさん


 シルクの組み合わせは公演によって変わるが、いずれも2人で力を合わせ、ベストを尽くす。「お客さんを楽しませたい」という一心で高度な技に取り組む姿には、誰もが心引かれるはずだ。

(四国新聞・2019/11/19掲載)

木下大サーカス 高松公演


開催地 イオンモール高松(香川県高松市香西本町1-1)
公演日時 10/6~12/8
休演日 木曜日、10/9、10/23、11/6、11/20
TEL 087-832-0045(木下大サーカス高松公演事務局)


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