帰り道の風景 繊細に 画家・島村敏明展、22日まで 塩江美術館
岡山市の画家・島村敏明の個展「on my way home―帰り道に」が、高松市塩江町の市塩江美術館で開かれている。空や川辺など画家が普段目にする風景に、自身の心情を重ねて繊細に描いた作品を展示。デッサンやメモといった日々の記録も紹介しており、画家のまなざしや思考も感じられる内容となっている。22日まで。
島村は1976年神奈川県生まれ。京都市立芸大、京都市立芸大大学院を修了し、在学中から個展やグループ展を開催。2004年からは岡山県に拠点を移し、岡山県ゆかりの新進美術家の育成を目的にした「I氏賞選考展」に選抜出品されるなど注目を集めている。
島村の作品は日常の中で接する「光景」をモチーフとしており、繊細で淡い色使いが特徴。本展は普段の帰り道に目にする風景がテーマで、18、19年に制作した油彩画を中心に約30点を展示している。
空が夕焼けに染まる前の一瞬を描写した「緯度―w―」は縦112センチ、横145・5センチの大作。オレンジや暗い青色の淡いグラデーションで空の光を表現しており、晴れているようにも曇り空のようにも見える。川辺や庭先の風景を画板に直接描いた「polaroid drawings」は、画面にテープを貼る独自の技法を用いて無数の細い線を入れることで、時間や空気感も表現しているという。
入場料は一般300円ほか。問い合わせは塩江美術館、電話087-893-1800。
(四国新聞・2019/12/05掲載)
島村敏明展 on my way home
所在地 | 香川県高松市塩江町安原上602(高松市塩江美術館 企画展示室) |
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会期 | 2019/11/12(火曜日)~2019/12/22(日曜日) |
開館時間 | 9:00~17:00(入室は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、祝日の場合はその翌日) |
観覧料 | 【一般】300円(団体240円) ※常設展観覧料含む
【大学生】150円(団体120円)
【高校生以下】無料
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所有者は入場無料 |
TEL | 087-893-1800(高松市塩江美術館) |