香川大博物館が、恐竜化石などの研究について紹介する企画展「古生物研究の世界」を、高松市幸町の香川大博物館館で開いている。主に県内で発掘された恐竜や長頸(ちょうけい)竜、ナウマンゾウの化石標本に加え、香川大による調査資料などが並び、古生物研究の一端に触れることができる。15日まで。


恐竜の化石標本などが並ぶ企画展=高松市幸町、香川大博物館


 企画展では化石標本約230点のほか、発掘や化石のクリーニングに使用する道具、地質図なども展示。日本を代表するアンモナイト研究者だった故坂東祐司香川大元教授が採取した化石も含まれている。

 このうち、植物食恐竜ハドロサウルスの胴椎化石は、2016年にさぬき市内で見つかったもの。神経が通っていたくぼみが見られる胴椎化石のレプリカに加え、卵の化石、フィギュアも一緒に展示。瀬戸内海で発見された約2万年前のナウマンゾウの化石は、約2万年前の地層にあった花粉を使って当時の気温を調べる手法とともに紹介している。

 このほか、岡山理科大恐竜学博物館が所蔵するトリケラトプスの頭骨レプリカや、香川大によるモンゴル・ゴビ砂漠での発掘調査の写真資料などもある。

 入場無料。14日午後1時からは、ほ乳類化石研究の第一人者で、鹿児島大の仲谷英夫教授(香川大元教授)の講演会を開催(参加無料、要申し込み)。問い合わせは香川大博物館、電話087-832-1300。

(四国新聞・2019/12/05掲載)

香川大学博物館 第24回企画展「古生物研究の世界」


所在地 香川県高松市幸町1-1 香川大学博物館(香川大学北キャンパス内)
時間 10:00~16:00
定休日 日曜日・月曜日、祝日 ※11月3日(日)、12月15日(日)は開館予定。
入場料 無料
TEL 087-832-1300(香川大学博物館)


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