善通寺市特産のダイシモチ麦を使った本格焼酎が完成した。ダイシモチ麦を100%使用した麦焼酎は初めて。弘法大師の生誕地にちなんで「空海」を商品名に取り入れた。善通寺市は「ダイシモチ麦を通じて、全国に市をPRしていきたい」としている。16日から3千本限定で販売を開始する。


善通寺市特産のダイシモチ麦を100%使用した「大師もち麦焼酎 空海 わが心 空の如く わが心 海の如く」

善通寺市特産のダイシモチ麦を100%使用した「大師もち麦焼酎 空海 わが心 空の如く わが心 海の如く」


 善通寺市などが出資しているまちづくり会社「まんでがん」が企画した。商品名は「大師もち麦焼酎 空海 わが心 空の如(ごと)く わが心 海の如く」。同社によると、広い空のような軽快な香りと海のように深みのある風味が特徴で、アルコール分は25%。

 製造は宮崎県日南市の京屋酒造が担い、今年2月から仕込みが始まった。容器は空と海をイメージした青色のボトルを採用。機械栓を使用して見た目も優美に仕上げた。

 ダイシモチ麦は、1997年に市内の研究機関が開発したもち性の裸麦。今年8月にはダイシモチ麦を使用した主力商品「讃岐もち麦ダイシモチ」が、食後血糖値の上昇抑制や腸内環境を整えることに優れている点が認められ、消費者庁の機能性表示食品にも登録された。

 13日には、善通寺市職員が総本山善通寺(善通寺市)に焼酎「空海」を奉納。同寺の菅智潤法主は「2023年の空海生誕1250年に向けたPRにつながる。地域おこしのため、総本山善通寺としても情報発信に協力したい」と述べた。


菅法主(右)に焼酎「空海」を手渡す市職員=善通寺市、総本山善通寺

菅法主(右)に焼酎「空海」を手渡す市職員=善通寺市、総本山善通寺


 善通寺市上吉田町のおしゃべり広場や善通寺市内の飲食店を中心に販売する。価格は1本(720ミリリットル・箱入り)で2千円(税込み)。29日までは新発売を記念して1800円(720ミリリットル・箱入り)で販売する。問い合わせはおしゃべり広場、電話0877-64-0012。

(四国新聞・2019/12/14掲載)

おしゃべり広場


所在地 香川県善通寺市上吉田町2-1-9
営業時間 9:00~17:30 (売店営業は17:00まで)
定休日 年末年始(12/30~1/3)
TEL 0877-64-0012


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