ロシアを拠点に活動する15歳のピアニストが出演する「奥井紫麻(しお)ピアノリサイタル」が24日、観音寺市観音寺町のハイスタッフホールで開かれる。国際コンクールで受賞を重ねるなど世界で活躍する奥井が、香川で初の演奏会に臨む。


奥井紫麻


 東京都出身で、ピアノは5歳から始めた。8歳でオーケストラと初共演、世界各国での音楽祭に招かれて演奏を続けてきた。2015年に「第1回クライネフモスクワ国際ピアノコンクール」で最年少で第1位に輝いたほか、翌年には各国の16歳以下が参加する「グランド・ピアノ・コンペティション」で受賞者の一人に選ばれている。ロシアへは17年から留学中で、現在はグネーシン記念モスクワ中等特別音楽学校で研さんを積んでいる。

 プログラムは奥井が好きな楽曲で構成。ショパンやロシアの作曲家スクリャービンなど4人を取り上げる。奥井は19年にスクリャービンの名前を冠する基金の奨学生に選ばれており、コンサートを通じて多くの人に知ってもらおうと意気込んでいる。今回演奏する「ピアノ・ソナタ第2番 幻想ソナタ」については「幻想的な響きの多い美しい作品」と印象を語っている。リサイタルの後半には難曲とされるショパンの「ピアノ・ソナタ第3番」にも挑戦する予定だ。

 奥井は「心に響くような作品を選んだ。音楽を聴きながら自由に頭の中で情景やストーリーをイメージしてもらえたら」と話し、来場を呼びかけている。

 会場は小ホール。入場料は一般3500円(前売り3千円)ほか。問い合わせはギャラリーカシマ、電話0875-25-1098。

(四国新聞・2020/01/23掲載)

「奥井紫麻(しお)ピアノリサイタル」


場所 香川県観音寺市観音寺町甲1186-2(ハイスタッフホール 小ホール)
日時 1/24(金) 開場18:30 開演19:00
入場料 一般3500円(前売り3千円)/学生2000円(前売り1500円)
TEL 0875-25-1098(ギャラリーカシマ)


関連情報