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チケットの払い戻し、問い合わせはサンポートホール高松・電話087-825-5010まで(9:00~18:00)。
振替公演の日程は、詳細が決まり次第、サンポートホール高松のホームページに掲載する。


サンポートホール高松

 県ゆかりの若手音楽家が初の独奏会に挑む「第9回サンポートホール高松デビューリサイタル」(高松市文化芸術財団など主催、四国新聞社共催)が3月7、8の両日、高松市のサンポートホール高松で開かれる。出演はソプラノの斎藤愛さん(22)、バイオリンの河西真緒さん(24)、ピアノの多田羅愛さん(27)=いずれも高松市出身=とクラリネットの大久保かおりさん(25)=宇多津町出身=。4人は古里への感謝を込め、みずみずしい音色を披露する。


左から斎藤愛さん、河西真緒さん、多田羅愛さん、大久保かおりさん


 リサイタルは、新進の音楽家にソロデビューの機会を提供しようと毎年開催。楽曲演奏などの選考を経て出演者を決定した。

 斎藤さんは東京芸術大の4年生で、4月からは県内の高校教諭として後進の育成に携わる予定。唱歌「早春賦」をはじめ合唱曲や欧州の小品など、春をテーマにした全11曲を歌い上げるプログラムを通じ「恩師や周囲の人に感謝を伝え、未来の生徒を勇気づけたい」と意気込んでいる。

 河西さんは、桐朋学園大大学院で学びながら室内楽やオーケストラの公演に参加している。今回のメインに選んだベートーベン「バイオリンソナタ第5番『春』」はお気に入りの楽曲。専門的な知識を学ぶことで同曲の魅力を再確認したといい「今だからできる演奏を届けたい」と話した。

 多田羅さんは2015年に桐朋学園大を卒業後、18年までフランスに留学し「湿度や建物の造りが違うためか、音の響きに敏感になった」と話す。プログラムには同国で学んだドビュッシーの「喜びの島」や思い入れがあるショパンの楽曲を選び、磨いたセンスと技巧で繊細な音色を奏でる。

 大久保さんは、15年の同リサイタルに譜めくりとして参加しており「5年以内には演奏者として立ちたい」と思っていたそう。16年に海上自衛隊に入隊し、各地での演奏を重ねる中で出合ったホロビッツ「クラリネットとピアノのためのソナチネより第2楽章」など、華やかな雰囲気の全5曲を披露する。

 7日は斎藤さんと河西さん、8日は多田羅さんと大久保さんが出演。両日とも14:00開演で、会場は第1小ホール。入場料は一般千円(高校生以下は無料)。

 問い合わせはサンポートホール高松、電話087-825-5010。

(四国新聞・2020/01/30掲載)

第9回サンポートホール高松デビューリサイタル


所在地 香川県高松市サンポート2-1 第1小ホール
開演時間 両日とも14:00
入場料 一般千円(高校生以下は無料)
TEL 087-825-5010


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