ビジネスホテルの川六(高松市)は高松市百間町の「ホテル川六エルステージ高松」の本館を建て替える。北側に隣接する片原町商店街の廃業店舗などの敷地を取得しており、この敷地も利用して商店街に面した造りとする。完成は2022年夏の予定。新本館は200室強の計画で、エルステージ、禁煙館と合わせた全3棟の客室数は450室を超え、高松市で最大規模の宿泊特化ホテルとなる。


ホテル川六エルステージ高松の新本館(中央)の完成予想図(右はエルステージ)


 ビジネスホテルの川六は本館(39室)、エルステージ(140室)、禁煙館(112室)の3棟で構成。本館は1971年の完成で老朽化し、高稼働が続いていることも踏まえ、3年ほど前から建て替えを計画していた。

 建て替えに際し、北側に隣接する片原町商店街で廃業や移転した7店舗の敷地約660平方メートルを取得。現本館とともに取り壊し、約1120平方メートルの敷地を確保して新本館を建設する。新本館は商店街側からも出入りできるようにする。

 新本館は13階建てで、200室強を備え、収容人数は約250人。8割がシングル、残り2割がツインと和室。客室のほか、大浴場や朝食会場を設け、商店街側の1階にはテナントも入居する。宿泊料金はシングルで8千円程度を想定している。投資額は非公開。

 現本館は5月末で営業を休止し、6月から本格的な解体工事に着手する。解体工事中もエルステージと禁煙館の営業は続ける。

 ビジネスホテルの川六は昨年9月に高松市古馬場町にビジネスホテル「エクストールイン高松」を開業したばかり。「エルステージ高松」の稼働率は9割に達しており、エクストールもすでに8割台。新本館は3年以内に稼働率8割台後半を目指す。

(四国新聞・2020/03/04掲載)


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