観光名所として、県内外から注目を浴びる父母ケ浜(三豊市仁尾町)を紹介する新たなパンフレットが完成した。20年以上にわたって浜の保護や清掃を続ける住民団体「ちちぶの会」が発行。夕日や干潮時の砂紋などの絶景写真をふんだんに盛り込み、海辺の魅力を伝えている。


父母ケ浜の魅力を紹介している新しいパンフレット


 父母ケ浜は南北約1キロにわたって砂浜が広がり、遠浅の干潟は最大で沖合約400メートルまで続く。干潮時には鏡面のような「インスタ映え」する写真を撮影でき、県外の大学生や外国人観光客らが大勢訪れる人気スポットになっている。

 そんな中、今回の新しいパンフレットでは、あえて昔ながらの父母ケ浜の見どころを特集。ちちぶの会のメンバーらが撮りためた写真の中から、水平線に沈む太陽が海面に映る「だるま夕日」や、毎日姿を変えて現れる水路や砂紋など、浜辺のさまざまな表情が伝わる写真をちりばめた。

 ちちぶの会の鴨田隆司会長(80)は「何百年も前から変わらない風景があることを知ってもらおうと考えた。パンフレットを手に取り、砂浜をはだしで歩きながら美しさに触れてほしい」と話している。

 パンフレットは縦12センチ、横18センチの16ページ。三豊市仁尾町の古木里庫や三豊市詫間町の市観光交流局で配布している。問い合わせはちちぶの会事務局、電話0875-82-3837。

(四国新聞・2020/03/07掲載)


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