香川、岡山両県の仏師や彫刻愛好家らの作品を集めた「現代仏像彫刻展」が、坂出市寿町の市民美術館で開かれており、訪れた人たちは一つ一つの作品に込められた作者の思いや技術に見入っている。22日まで。


思いや技術が込められた仏像彫刻の作品に見入る来館者=坂出市寿町、市民美術館


 現代仏像彫刻展は、瀬戸大橋開通を前に両県の文化交流を深める中で始まり毎年開催。34回目となる今年は、香川の6団体、岡山の2団体に所属する人ら計61人の力作約150点を展示している。

 会場には、仁王像や薬師如来像、阿修羅(あしゅら)像のほか、満面の笑みを浮かべた布袋さまや優しい表情のわらべ地蔵などを展示。同じ仏像をモデルにしていると思われる作品同士を見比べたり、一気に掘り進めて勢いが感じられる作風を味わったりと、さまざまな楽しみ方ができる。

 また、優れた作品を残した丸亀市の藤沢有さん(故人)の遺作12点も紹介している。

(四国新聞・2020/03/09掲載)

現代仏像彫刻展


所在地 香川県坂出市寿町1-3-35
営業時間 9:00~17:00
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は祝日の翌日)


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