高級腕時計を販売するアイアイイスズ(高松市)は、同市多肥下町の本店東隣に高級宝石ブランド中心の新館「EAST館」を8月上旬にオープンする。アジア圏からの訪日外国人客の貴金属や時計の需要増を見込み、建設を決めた。時計に特化する本店と合わせ、売り場面積を約2倍に増床。ブランド一つ一つの売り場スペースを拡充し、ラインアップを増やす。


高級宝石ブランド中心の新館「EAST館」イメージパース(アイアイイスズ提供)

高級宝石ブランド中心の新館「EAST館」イメージパース(アイアイイスズ提供)

 同社によると、世界的な時計雑誌に取り上げられたことが会員制交流サイト(SNS)などで話題になり、5年ほど前から中国や台湾、インドネシア、タイなどからの問い合わせや来店が増えた。それに伴い売り上げも上昇し、2019年7月期決算では5年前と比べて3割増の40億円を見込む。

 新館は、2階建て約500平方メートル。総工費は約2億円。これまで本店で取り扱っていた貴金属や眼鏡は全て新館に移す。高級宝石ブランドの「ダミアーニ」や「ブシュロン」などのスペースを現在の2~5倍に拡大するほか、ブライダル用の貴金属を充実させる。女性に人気の腕時計も一部取り扱う。

 オープン後、本店では時計のみを販売。スーパーブランドと呼ばれる「A.ランゲ&ゾーネ」や「オーデマ・ピゲ」などのスペースを広げ、取り扱い点数を増やす。また、四国で唯一となるスイスの高級腕時計「ブライトリング」のブティックを新館に併設する。

 飯間康行社長は「新館は貴金属中心なので女性も足を運びやすくなるのでは。オープンを機に時計はもちろん、世界に通用する貴金属ブランドを地元から発信したい」としている。

 同社は1980年創業。グループ会社にブライダル本店やデジタル腕時計「G―SHOCK(ショック)」中心の「G―TIME」がある。時計、貴金属、眼鏡を合わせ、計約120のブランドを取り扱っている。

(四国新聞・2019/06/05掲載)


関連情報