「今月の一品」は時鐘 観音寺・ふるさと学芸館が新企画 こだわりの展示物紹介
観音寺市大野原町のふるさと学芸館は、1日から「今月の一品」と題し、こだわりの展示資料を紹介する新企画を始めた。4月はかつて学校などで使われていた、時刻を知らせるために打ち鳴らす鐘「時鐘」にスポットを当てている。
ふるさと学芸館が所蔵する民具、農具、出土品など多彩な資料のうち、ともすれば素通りしがちな展示物をピックアップし、月ごとに紹介することで、関連するゾーン全体に着目してもらおうという狙い。ふるさと学芸館の玄関を入った正面に特設コーナーを設けて展示している。
時鐘は片手で柄の部分を持ち、上下に振って鐘を鳴らし時刻を知らせる道具。チャイムがなかった昭和前期までの頃、学校で用務員が廊下を鳴らしながら歩き、授業の始まりや終わりを告げる合図として使っていた。
展示している時鐘は手に取って鳴らすことができ、高齢者にとっては童心に帰る一品だ。
ふるさと学芸館は地域の歴史や文化を学べる体験型資料館で、旧紀伊小学校の建物を活用して2018年4月にオープン。民俗、考古、歴史、自然科学のゾーンに分かれ、平和学習やものづくり体験ができる部屋もある。入館無料。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始休館。
(四国新聞・2020/04/02掲載)
ふるさと学芸館
所在地 | 香川県観音寺市大野原町丸井313 |
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開館時間 | 9:00~17:00 (入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日) |
TEL | 0875-24-8123 |