三豊市詫間町の志々島にあるギャラリー「志々島ふれあい館」で、島出身の北野昌則さん(84)=神奈川県横須賀市在住=が描いた水彩画の展示会が開かれている。全国各地の日常風景や豊かな自然を写実的に表現。柔らかい色使いが島を訪れる観光客らを楽しませている。30日まで。


日常風景を写実的に表現した水彩画が並ぶ展示会=三豊市詫間町、志々島ふれあい館


 ギャラリーは、長年使われていなかった旧郵便局舎を島民の寺下忠清さん(71)らが改修。定期的に写真展や絵画展が催されている。

 志々島出身の北野さんは、防衛大を卒業後に大阪大大学院に進み、工学研究科の博士課程を卒業。旧防衛庁の研究所を経て防衛大教授、副校長を務めた。

 水彩画は新たな趣味として70歳を過ぎてから始めた。横須賀美術協会主催の公募展で最高賞を受賞し、個展も開くほどの腕前になったが、北野さんは「通信教育を受けるうちに、そこそこ描けるようになっただけ」と謙そんする。

 今回の展示会では、菜の花がそよぐ志々島の春の風景や神奈川県の三浦半島の漁港、信州の里山などを描いた水彩画14点を展示している。ギャラリーは島の船着き場の近くにあり、企画した寺下さんは「船が来るまでの間にも楽しんでいただけると思う。作品の魅力をゆったりと味わってほしい」と話している。

 ギャラリーの開館時間は8:00から16:00。入館無料。問い合わせは寺下さん、電話090-7624-6355。

(四国新聞・2020/04/03掲載)


関連情報