東かがわ市の私設公園と高松市のカフェでシバザクラが見頃を迎えている。あでやかな姿を披露する年に一度の“ひのき舞台”だが、新型コロナウイルスの影響で例年より訪れる人は少なく、静けさの中で山あいなどを彩っている。


見頃を迎えている私設公園のシバザクラ=東かがわ市帰来


 東かがわ市帰来の山あいにある私設公園「芝桜富士」で、ピンクや白に色づいたシバザクラが見頃を迎えている。山の斜面など約3500平方メートルに約10万株が植えられており、一面に広がる花のじゅうたんが陽光を浴びて咲き誇っている。

 シバザクラは、土地を所有する近くの森本芳明さん(67)が2006年ごろから家族と協力して育てている。遊歩道やベンチなど周辺環境も整備し、13年から私設公園として一般公開している。

 公園は山の斜面を富士山に見立て、山頂部分は雪をイメージして白色を植栽。薄い青色や紫色、ピンク色など全体の見栄えを意識しながら色分けして植えている。株数は昨年と同じだが、花つきが悪くなるなどした約4割を植え替えしたため、花持ちが良くなる効果が期待できるという。

 今年は3月下旬から徐々に咲き始め、今が花の盛りという。4月いっぱい楽しめる見込み。新型コロナウイルスへの感染拡大を防ぐため、公園内の山小屋カフェは店内での飲食の提供を取りやめ、おにぎりやコーヒーなどのテークアウトのみを行っている。

 森本さんは「皆さんに安心して楽しんでもらえるよう、早く新型コロナが終息してほしい」としている。問い合わせは芝桜富士、電話090-2820-4822。

(四国新聞・2020/04/17掲載)


関連情報