初夏の趣、WEBで感じて フジ、境内爽やかに 高松・岩田神社で見頃
高松市飯田町の岩田神社でフジの花が見頃を迎え、涼やかな薄紫色の花が境内を彩り、初夏のすがすがしい趣を漂わせている。見頃は今月末ごろまで。
岩田神社のフジは樹齢約800年超で、1971年に県の自然記念物の指定を受けた。1本の幹からフジ棚いっぱいに枝を広げた姿の雄大さから「孔雀藤」と呼ばれ、地域住民らに親しまれている。
高さ約2メートルのフジ棚から長短さまざまな房が垂れ下がり、淡い紫のカーテンが広がったかのように境内の一角を爽やかに演出。訪れた見物客は、写真に収めたり、ほのかな甘い香りを楽しんだりしていた。同市錦町の主婦大浦早都子さん(48)は「風に揺れている花がきれい。久々の外出で気分転換にもなった」と笑顔で話した。
孔雀藤は樹勢の衰えが懸念されており、地元の弦打校区コミュニティ協議会が接ぎ木や挿し木を行い、2015年度に地区内の小学校や公園などに植樹。地域ぐるみで子孫の育成に取り組んでいる。
(四国新聞・2020/04/28掲載)