綾川町は、香川県綾歌郡綾川町滝宮の「道の駅滝宮」内にある複合施設「うどん会館」のリニューアルについて具体的な内容を決めた。うどん会館内の産直市のスペースを従来の3倍に拡充して農産物の販売を強化するのに加え、うどん店やスイーツショップなどの運営・管理を民間主導にしてサービス面の充実を図る。近隣に滝宮天満宮や大型商業施設がある立地条件を生かして、観光資源の相乗効果を高める方針。オープンは年内を予定している。


リニューアル後の道の駅滝宮とうどん会館のイメージパース

リニューアル後の道の駅滝宮とうどん会館のイメージパース


 うどん会館は従来の建物の内部改装と増築を計画。延べ床面積は約630平方メートルから約1840平方メートルに広げる。運営面では、これまでは町などでつくる第三セクター「綾南プラザ」が全体を統括していたが、今後は民間事業者にテナントとして入ってもらい、経営手腕を発揮してもらう。

 産直市は県農協が運営を担当。施設は約250平方メートルだったが、バックルームも含めて約800平方メートルに拡大する。うどん店は民サ麺業(高松市)、スイーツショップは洋菓子店「ラ・ファミーユ」を運営する「ちきりや」(同)、土産物店は穴吹エンタープライズ(同)がテナントに入る。多目的トイレや授乳室も新たに設ける。

 インフォメーション窓口を置き、訪日外国人客らへの案内にも対応する。さらに、併設のイチゴ農園と連携し、周遊、体験型観光の拠点と位置付ける。

 道の駅滝宮は2019年1月、国が地方創生の核として支援する重点「道の駅」候補に選定された施設。今回のリニューアルに伴い、駐車スペースを10台程度増やし、大型車5台分を含め約90台を確保する。

 町は2019年9月からうどん会館を休業し、リニューアルの準備を進めていた。整備費は約5億6千万円。

 前田町長は「新型コロナウイルス感染症の終息後、にぎわいづくりの拠点とし、地域活性化につなげていきたい」と話した。

(四国新聞・2020/05/13掲載)


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